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フラの歴史【1】ハワイの成り立ち

<平成30年10月『 いわき市シティセールス基本方針』より抜粋>

■ハワイの成り立ち

ポリネシア文化圏の島々(イメージ)

 最初にハワイに人が渡ったのは、西暦300年~750年ころといわれています。太平洋に点在する島々(現在でいうポリネシア文化圏)へは、東南アジア方面から東へ徐々に人々が移動し、その一部が北方向のハワイへたどり着いたと考えられています。

 ハワイでは、長い年月を経て独自の社会が築かれ、孤立した環境下で固有の宗教観が発達しました。命、戦い、収穫、海など主要な神に加え、たくさんの神々が信仰され、神は風や雨、木や花になって人々の前に現れると考えられていました。神々を讃えるため「メレ(mele)」という詩が唱えられ、詩に合わせて踊ること(メレ・フラ)で、語られる内容を体で表現していました。

 「フラとはハワイであり、ハワイとはフラだ(Hawaii is hula and hula is Hawaii)」とは、20世紀後半の代表的なフラの指導者であるマイキ・アイウ・レイクの言葉だそうです。フラは、ハワイの文化そのもの。フラを知ることでハワイを知ることができるというのが、現在の定説となっています。

【参考文献】

  • 矢口祐人『ハワイの歴史と文化』(中公新書、2002)
  • 矢口祐人『ハワイとフラの歴史物語』(イカロス出版、2005)
  • Allan Seiden(山口かおり訳)『アート・オブ・フラ(日本語版)』(アップフロントブックス、2005)
  • 後藤明『海を渡ったモンゴロイド』(講談社、2003)
  • 後藤明・松原好次・塩谷亨 編著『ハワイ研究への招待』(関西学院大学出版会、2004)
  • 池澤夏樹『ハワイイ紀行 [完全版]』(新潮文庫、1996)

<こちらもご覧ください>

フラの歴史【2】
フラの歴史【3】
フラの歴史【4】

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